【PG】P&G委任状争奪戦で経営改革は加速するか

バフェット太郎です。

アクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏が、日用品世界最大手のプロクター・アンド・ギャンブル(PG)に対して、自身が取締役に就任することを目指した委任状争奪戦に乗り出しました。

そもそも委任争奪戦とは「プロキシーファイト」とも呼ばれ、株主総会において、議決権獲得を企業の経営陣と争うことをいいます。ペルツ氏はプロクター・アンド・ギャンブル(PG)に対して、市場シェアが奪われているのにも関わらず素早く対処できなかったり、視野の狭い社風のせいでコスト削減を利益につなげられなかったことなどを理由に、自身を取締役に指名するよう要求していました。

しかし、5カ月にも及ぶ協議の結果、コスト削減や経営幹部の入れ替えが必要だとの認識で一致したものの、同社はペルツ氏の要求を拒否しました。ペルツ氏は「我々との約束を実行できるかどうか、信頼性に欠ける」として、取締役に就任することを目指した委任状争奪戦に乗り出したわけです。

しかし、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)は時価総額2220億ドル(約25兆円)を誇る超大型企業であるため、委任状争奪戦は簡単ではありません。ペルツ氏率いるトライアン・ファンド・マネジメントは、同社株を3760万株(約33億ドル相当)保有していますが、それでも同社株全体の1.4%を占める程度です。

プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の株主構成比はバンガード6.9%、ブラックロック6%、ステート・ストリート4.6%と、機関投資家が全体の61.8%を占めています。そのため、トライアンは機関投資家を説得できるかが重要になってきます。

【経営成績】
1
売上高が減少している主な要因は、不採算ブランドの売却とドル高による海外収益の目減りが原因です。一方で、事業ポートフォリオの見直しとコスト削減を実行した結果、営業利益率は前々期15.6%に対して、前期20.6%と大幅に改善されています。
2
市場シェアを奪われたり、中国事業が苦戦していることもあり、EPS(一株当たりの利益)にほとんど成長が見られていません。一方で、FCFPS(一株当たりのフリーキャッシュフロー)は二期連続で拡大しています。

3
本業の儲けを表す営業キャッシュフローと純現金収支(経営者が自由に使える手元資金)であるフリーキャッシュフローは二期連続で拡大しています。

業績の鈍化を懸念して、アナリストらはプロクター・アンド・ギャンブルを解体・分割すべきとの意見がありましたが、トライアンは分割は求めていないようです。

【株価】
4
委任状争奪戦を巡る経営改革加速への期待感から、株価は前日比+0.52%高と上昇しました。現在のPERは24.46倍ですが、同業他社平均の30倍弱を考えると、短期的な株価の伸びしろはあります。

グッドラック。

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